『
傲慢な恋人
』で『文庫版はやはり良い』と思ったその同じ日に、再び新書版です。というかショコラノベルスHyperです。
そして3冊後には白泉社花丸文庫BLACKが控えています…
ううん、気の抜けないラインナップです……
■
棘の住み処 (ショコラノベルス・ハイパー)
2006年6月20日刊
*
あらすじ* (
カッコ)内は私のツブヤキです。
中津川(なかつがわ)子爵(
!! 子爵!)の後継者として育てられた養子の公也(きみなり)は、子爵に妾腹の子がいることを知らされ、その子・響(ひびく)を弟として屋敷に迎え入れることになる。人形めいた美しさの公也とは違い、響は父に似た男らしい容貌の若者だった。父の前では素直な青年を演じてみせた響だが、公也と二人きりになると豹変し、嫡子の地位と引き換えに身体を差し出すよう命じてくる。何不自由なく暮らしてきた公也を、それ故の美しさを響は憎んでいた。跡継ぎとしての自分にしか価値を見出せない公也は、蔑みながらも、義弟である響に抱かれることを選ぶが--。(
エッエー!!(義)兄弟で年下攻ですか!女史グッジョブ)
*
感想*
読み途中に、
ひどい、このくそ親父ひどい!
あんなひどいこと本気で言ってるわけ?
なんなのよコイツ。
主人公可哀想すぎて私涙で目の前が見えないわ!!
と信じられない思いで目の前真っ暗になりかけたわけですが、
最後にはその理由も明かされ大団円となったわけですが……
いや、でも、私だったら無理、絶対無理。
だって5歳からのトラウマだよ?
20年だよ?
今さら『こういう理由でした』って言われて『そうだったのか』と納得して許しちゃうって、どんだけ柔軟性が高いんだ主人公……
まあ、そういうわけで心の中にぽっかり大きな空洞抱えてて、
愛情を求めていて、愛情に自信が持てなくて、
尚且つ精神的柔軟性の高さがあった彼なので、何とか大団円を迎えることができたんだということ…なのかと私は思いましたが。
最初の方の、誰にも愛されない精神的空洞と、他にどこにも行くところがないという切迫した状況に置かれた主人公にはかなりグッときましたが、
…ああ駄目、そうやっていっつも流されちゃうのは駄目!
一回くらい急所蹴り上げるとか男らしいところ見せてくれよ! ←最初の接吻後の平手打ちはカウントしないのか自分。
ところで、今回『兄弟モノ&年下攻』でキャーと思ってましたが、
(ちなみにこれにメガネが加わるとかなり個人的にツボだというのはどうでもいい情報だ)
意外と…
兄弟という感じも、年下攻という感じもしなかったのがちょっと不思議。
『今日から兄弟だよ☆』と親父に言われただけで、そういう立場に置かれただけ…ってことと、
あと年下ゆえの無体とか何か強引さとか、それが『復讐ゆえ』に置き換え可能な状況だったから…かも知れません。敬語なのもな。下層階級(?)育ちなんだからもっと乱暴な言葉遣いでも良かったくないでしょうか。 ←すいません自分の趣味です。
ともかく、
個人的には、響が屋敷を辞した後、公也様には是非現地まで赴いて、髪結いのお仕事している響を星明子していただくとかしていただきたかった気もしますが、でもそれは華族的にはありえないことだろうな〜
とか思いつつ、それでも最後にきちんと勇気出してくれたことに拍手を送りたいです!
*
どうでもいい個人的覚え書き*
・193ページのイラスト見て、最近はこんなに色々トーンが出てるんだーと何か浦島太郎状態でした。(つっても2006年だが。泣)レースのパターンとかツイードの模様とか。…で、ふと表紙を見返してみると、…えっこれって、手描きのカラー原稿に、白黒用のトーン貼ってるんですか……? 凄いチャレンジャーなことやりましたね、凄い。
・もしかしたら『
花の束縛
』の浜野は響の血縁かもしれない
・3冊目にして初めて主人公と同世代にホモじゃない独身の人が登場した(青木)。秀子ちゃんとは…もしかしたら、後々は中津川海運の子会社とか任されて、一緒になれるかもしれないですね。
・ところで今のところ受がみんな超絶美形設定なのが気になる……
菖蒲と例えられる老舗温泉旅館の若旦那
vs
貴公子と呼ばれる有能リーマン(部署:営業)
vs
ビスクでアイスドールな子爵家の暫定跡取り
。
どうよ。